ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

7位:ヴァーシャーリー

ヴァーシャーリーのピアノ。アーノロヴィチ指揮、ロンドン交響楽団。



とにかく、1回聴いただけで、一瞬にして虜。これだけ感動したのは久しぶり。しかも、基本、上位盤は、聴き込む過程で徐々に好きになっていったものが多いですが、本盤はまさに対照的。あっという間に、その魅力に落とされました。

具体的に言うとポイントは3つ。1つは「迫力・興奮」。ヴァーシャーリに関して、どちらかというと控えめ、じっくりため、連綿と歌うイメージでしたが、そんなの吹っ飛びました。とにかく熱いです。ものすごい迫力と緊張感。これまでのイメージが180度ひっくり返りました。

ポイント2つめは、「テクニック」。こちらもイメージをくつがえす、圧倒的な技巧に唖然。まさに、超絶技巧でバリバリ弾きまくる豪快さ。力強さ&スピード満点、理想的な演奏です。

そして最後が「テンポを揺らす」。これは想像通り、遅いところはじ~っくりタメにタメ、速く力強いところは圧巻の迫力で爆音を響かせる。このメリハリが最高、かつ超個性的。

以上、なぜ、これほどまでにスゴイ録音が、意外にあまり評価されてないのか、不思議です。とにかく豪快で雄大。テクニック完璧。それでいて、特に2楽章など、聴かせるところはギラギラと妖艶なまでに艶っぽい音色。全編にわたり感動でる稀有な録音です。