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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番収集記R

様々なピアニストによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の録音を収集。聴き込んだ上で、独自の基準により採点、ランキングし、それを公開するサイトです

1位:ボレット(’69ライブ)

f:id:GYOPI:20160927035423j:plain:right十数年にわたるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の収集にあって、ついに辿り着いた最高の決定版がコレ。これ1枚あれば、ほかは必要ないくらい、圧倒的な第1位。

ということで、ホルヘ・ボレットの旧盤です。オケは、インディアナ大学の学生。モノラル録音のため、音は期待していませんでしたが、そこは60年代後半。意外にキレイな録音となっており、クッキリ&ツブツブ感。鑑賞には全く問題ありません。そこらの同年代のステレオ録音より、はるかに上で一安心。

さて、問題の演奏ですが、もうとにかく、冒頭から唖然。ボレットに関しては、例によって80年代以降のデッカへのデジタル録音ばっかり聴いていましたので、もうイメージは「ゆったり、のんびり。優しく、美しく、じっくり、しっとり」で固定。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」が真っ先に浮かびます。

でも、どうやら各所の評判によると、この69年盤は「全盛期でテクニックバリバリ。ものすごい迫力!」だそう。で、とうに廃盤と思っていたのですが、最近(2006)復刻ということで、とくにそれほど期待もせず、とりあえずといった感じで注文したのでした。

届いて、聴いて、もうとにかくビックリ。こんな激しい演奏は初体験。いままでの中で、文句なしナンバーワンの熱さ。かつ、圧倒的なテクニックでミスタッチもほとんどない。これまで、「熱さ」でいうと、ギーゼキングが一番と思ってましたが、それをはるかに上回る力強さ&スピード。かつ、なんといってもテクニックが完璧。まさに、わたしの考えるこの曲の理想形。

こんなスゴイ録音があったなんて、今までどうして出会わなかったんだろう、と。とにかく、その他の録音とは「格」が1段も2段もちがう。よって、点数も最高点。コレを聴かずして、3番ははじまりません。この曲の最高峰の演奏であり、これ以上は望めない究極の録音です。